東急建設は10日、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用して施工した中部国際空港(愛知県常滑市)の複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS(フライト・オブ・ドリームズ)」の施工過程を紹介する動画を動画投稿サイトのユーチューブで公開した。
「フライト・オブ・ドリームズ」はボーイング787初号機の展示をメインとする複合商業施設として2018年10月に開業。建設中の建物内に巨大な機体をけん引するトーイング作業は全日本空輸、機体を展示用の高さに固定するジャッキアップ作業はボーイング、建設工事を東急建設が担当した。
ポイントとなったのは機体を建物までけん引する際の障害物と、建物内での移動中に機体が接触しない動線を明らかにすること。建物と機体との空間が数十センチで計画された建物は、正確な現状把握とわずかな誤差も許されない施工計画が求められた。これらの課題を解決するため、BIMを活用した。
3Dスキャナーで計測した現況測量データをBIMモデル化し、バーチャル空間で巨大な機体のけん引、ジャッキアップと固定作業などで精度の高いシミュレーションを行った。
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