完成した石井水門。奥側にあるのが石井閘門 (提供:東北整備局北上川下流河川事務所) |
國友優河川部長や亀山紘市長ら多数の関係者が出席。テープカットや記念植樹を行うなどして完成を祝った。石井水門は東日本大震災による津波で被災した国の重要文化財・石井閘門の前面に位置しており、治水機能を補完する。
式典であいさつした國友河川部長は「東日本大震災から間もなく10年の節目を迎える。旧北上川河口部で堤防整備を鋭意進めているところだが、石井水門が先陣を切って完成式を行った。重要文化財である石井閘門とも調和を図りながら整備を行った」と経緯を振り返った。
石井水門は2015年度に着工し、旧北上川河口の約8キロ上流に整備した。ゲートには観音開き方式のマイタゲート形式を採用。高さ8・5メートル、幅7・5メートル、重さ約39トンの扉体2枚を取り付けた。建設費は約30億円。設計は東京建設コンサルタント(東京都豊島区)が担当。施工は、本体と地盤改良を新井組(兵庫県西宮市)、ゲートの製作と設置を旭イノベックス(札幌市清田区)、翼壁を升川建設(山形県河北町)、仮締め切り撤去を武山興業(石巻市)がそれぞれ担った。
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