2020年11月2日月曜日

【回転窓】コロナ下の運動会の行方

 趣向を変えた学校の運動会が各地で開かれている。体育参観やスポーツフェスタという名称で種目を徒競走と団体演技に絞ったり保護者の入校を時間別にしたりと、安心して開催する苦労がうかがえる▼近所の小学校は低学年と高学年のリレーを行った。観戦を出走する児童の保護者に限ったことで、学校と一部の保護者にささいなトラブルがあったと聞いた。映像を配信する案が浮上したが、個人情報の扱いから実現しなかった。コロナ禍のいざこざが残念でならない▼ある県の建設団体の意見交換で、知事が情報通信技術を駆使した仮想と現実を組み合わせた「ハイブリッドな暮らし」の必要性を強調していた。感染症の流行に応じて現実と仮想のバランスを変えるという▼建設現場は検査や確認に映像を活用する遠隔臨場が目立ってきた。改めざるを得ないコロナ禍以前の常識は少なくない。仮想と現実の最適な組み合わせが新しい価値を生むと期待したい▼話は戻って運動会。家族で食べる弁当の用意や早朝の場所取りがなくなり、今秋の趣向を歓迎する意見もあるとか。運動会を巡る行動変容の行方に注目してみよう。

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