岩手ホテルアンドリゾート(盛岡市、黒澤洋史社長)は25日、岩手県八幡平市にある日本を代表するリゾート地、安比高原で新たな街づくり構想「バレー構想プロジェクト」を本格始動すると発表した。
現在建設中のインターナショナルスクールをはじめ、商業施設や定住型別荘、富裕層向けのホテルなどを段階的に整備する。事業完了時期は未定だが、当面の目標として1万人規模の定住人口創出を目指す。
街づくり構想は、安比高原のグローバル化に対応したリゾート地として進化させるのが狙い。「観光・教育・健康」をコンセプトに据え、インターナショナルスクールや商業施設、定住型別荘、富裕層向けのホテルなどを段階的に整備する。
現在、第1弾事業として岩手ホテルアンドリゾートの子会社「H.A.デベロップメント」が学校設置者に代わって建設主体となり、英国の名門私立校・ハロウスクールが日本で初めて開校するインターナショナルスクールの校舎や寄宿舎など8棟総延べ約2・5万平方メートルの施設を建設中。設計を大建設計、施工を鹿島が担当している。事業費は非公表。
岩手ホテルアンドリゾートは現地で38室で構成するラグジュアリーホテルも建設しており、2021年冬に開業する予定。商業や定住型別荘などの整備計画は未定で、建設主体の選定に関してはテナント出店者の誘致活動を進めながら詰めていく。
安比高原はスキーやゴルフ、温泉などが年間を通じて楽しめる国内有数のリゾート地。国内最大規模の安比高原スキー場や、17年に日本女子プロゴルフ選手権の会場となった安比高原ゴルフクラブ、ホテル安比グランドなど計八つのホテル(計2009室)がある。
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