米大統領選は7日に民主党のジョー・バイデン前副大統領が勝利を確実にした。現職のドナルド・トランプ氏は敗北を認めておらず、司法に場を移して徹底抗戦の構え。先行きは今なお不透明だが世の中の流れは新大統領誕生に傾いている▼バイデン氏が事実上の勝利宣言をした7日夜(日本時間8日午前)の演説。「分断ではなく団結を目指す大統領になることを誓う。赤い州でも青い州でもなく合衆国だけを見る」と訴えた姿は多くの人の印象に残ったであろう▼選挙をともに戦い副大統領に就任予定のカマラ・ハリス上院議員もそうなのだが演説の上手さに感心した。登壇して周囲を見渡し一言。反応を見てもう一言。右の口角を上げウインクするように笑うのはバイデン氏が得意な自己表現か▼子どもの頃からディベートが当たり前のように行われる米国。政治家にとって話す能力と聞く能力の高さは絶対条件で、議論の力を磨いてこそ上に登っていけるのだろう▼翻って開会中の臨時国会。与野党の論戦は相も変わらずのように思えてならない。すっかり定着してしまったかみ合わないご飯論法。そろそろ卒業しては?
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