JR東海は12日、名古屋市中区に建設しているリニア中央新幹線の名城非常口=写真=を報道陣に公開した。大深度区間の本線トンネルを掘削するシールドマシンの発進地点となり、開業後は換気、保守、避難の設備となる。施工は大林組・戸田建設・ジェイアール東海建設JV。2016年11月7日に着工した。地中連続壁の構築と掘削を行い、9月19日に底面のコンクリート打設が完了した。現在は内部躯体を構築中。竣工は22年7月を予定している。
中京圏の都市部の非常口を公開するのは初めて。所在地は名古屋城近くの三の丸2丁目。非常口は深さ89メートル、直径約41メートル。
底面と側壁、地中連続壁はRC造、底盤の厚さは約5・6メートルある。非常口からは、第一中京圏トンネル(約34・2キロ)の一部となる名古屋駅方面と春日井市方面それぞれのトンネルを掘削するシールドマシンが発進する。勝川非常口(愛知県春日井市)まで5・8キロを掘削した後、名城非常口にマシンを戻し、名古屋駅(名古屋市中村区)へ1・8キロ掘削する。非常口の完成後、発進準備に入る。シールド工事は前田建設・三井住友建設・大日本土木JVが行う。
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