2020年11月27日金曜日

【コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダムを採用】水機構南摩ダム本体工事(栃木県鹿沼市)、202億円で大成建設に

  水資源機構は25日、栃木県西部で進めている思川開発事業で、鹿沼市に計画する「南摩ダム本体建設工事」の施工者を202億円で大成建設に決めたと公表した。

 2日に一般競争入札(WTO対象、総合評価方式)を開札、低入札価格調査を実施していた。入札には大成建設を含め2社2JVが参加した。年内をめどに契約する予定。予定価格と調査基準価格は契約後に公表する。

 南摩ダム(高さ86・5メートル、体積240万立方メートル、総貯水容量5100万立方メートル)の堤体を建設する。貯水池側のコンクリートが遮水機能を担うコンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム(CFRD)で、水機構が堤体本体にCFRDを採用するのは初めて。工事内容はダム土工、フィル堤体工、選択取水塔工など各一式。工事場所は栃木県鹿沼市上南摩町。工期は2025年3月31日まで。

 思川開発事業は洪水調節や流水機能の維持、水道用水供給を目的に実施。支川の黒川、大芦川とダムをつなぐ導水路や送水路などの工事が進行している。

 入札結果は次の通り。▽業者名=〈1〉入札価格〈2〉評価値(技術点と価格点は契約後公表)。

 ▽大成建設=〈1〉202億円〈2〉60・000▽大林組=〈1〉240億円〈2〉40・441▽熊谷組・日本国土開発・青木あすなろ建設JV=〈1〉242億円〈2〉35・849▽鹿島・戸田建設・竹中土木JV=〈1〉276億2600万円〈2〉26・707。

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