水資源機構は11月1日、栃木県鹿沼市で実施している思川開発事業に関連し、南摩ダムの管理事務所予定地に「ダムサイト展望広場」をオープンする。
思川左岸を造成して作った約3300平方メートルの敷地に展望台や30台収容の駐車場、サイクルスタンドを整備した。工事中の現場が一望できる。同ダムは今後、本体工事が始まる。ダムの完成予想図や解説を掲載したダムカードも配布する。
南摩ダムの建設予定地は上南摩町。利根川水系の思川をせき止めて約5100万立方メートルを貯水し洪水調節に役立てる。支流である黒川と大芦川との間に導水路と送水路も整備。ダムにためた水を供給して川の渇水を防止する。
南摩ダムは完成すればコンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム(CFRD)として国内最大の規模になる。堤高86・5メートル、堤体積約240万立方メートルなどを計画。現在は大成建設が敷地を造成中。鹿島が「思川開発導水路工事」、奥村組が「思川開発送水路工事」を施工している。
「南摩ダム本体建設工事」は入札契約手続き中。11月2日に一般競争入札(WTO対象)を開札する予定だ。2025年3月の事業完了を目指している。水資源機構は「多くの人に展望広場へ来て頂き事業を知ってほしい」と話している。
ダムカードは水資源機構思川開発建設所(口粟野839の2)などで配布する。問い合わせは同建設所総務課へ。
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