本年度も半分が過ぎた。上期は「新型コロナウイルス」一色で染まり、かつてない変化に見舞われた。コロナ禍がなければ一番の話題は東京五輪・パラリンピックだっただろう。依然として事態収束に至らず、先行きの不透明感は拭えていない▼突如現れた未知のウイルスにより、長々とした議論を飛ばした即断即決の行動が求められた。働き方改革の一環で一部企業などが行っていたテレワークは、多方面で導入の動きが広まった。健康を害し、時に死をもたらすパンデミック(世界的大流行)の恐怖は、考え悩む時間を取り払った▼飲食店や観光など経営環境が厳しさを増す業界では、需要喚起策「Go To キャンペーン」を順次展開。1日からは東京発着分の旅行も支援対象に加わるが、感染抑制と経済活動の両立という難しい判断が続く▼建設業界も「新・担い手3法」関連で改正建設業法が施行される。人材の確保育成など従前の課題への対応は、社会が大きく変わろうとする中で即応性がさらに増す▼潜在的な問題・課題が一気に噴き出し対応が待ったなしのポストコロナ。行動力がより問われる時代を迎えている。
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