例年は5月末~6月初めに開催されるテニスの国際大会・全仏オープン。コロナ禍で試合が延期され、先週末に男子シングルスの決勝戦が行われた▼優勝したのは赤土の王者、スペインのラファエル・ナダル選手。四大大会20度目の制覇で全仏は13度目。決勝で通算100勝を達成したが、全仏では過去2敗しかしておらず、勝率は驚異の98%に達する▼新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で閉塞(へいそく)感が漂う世の中。プロスポーツも依然として無観客や入場制限が続く。いつになったら通常に戻れるのか、多くの人がじりじりとした気持ちなっているであろう▼秋の足音がだんだんと大きくなり、冬が到来する前、絶好の行楽シーズンに入ろうとしている。どこに行こうか、何をしようか…。いつもなら家族や友人などとプランを練るところだが「もし新型コロナに感染したら」と考えるとためらいが湧いてくる▼日常を忘れさせてくれるプロスポーツの試合。応援しているチームが大舞台に臨むとあらば会場に行きたいという思いはなおさらだ。ルールを守って非日常を楽しむ。ウィズコロナの常識だろう。
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