愛知県豊田市は、公募型プロポーザルを実施していた「豊田スタジアム長寿命化事業設計技術協力業務」の委託先に清水建設を選んだ。
施工予定者が設計を支援するECI方式を導入して実施設計を進めるため、6月10日に募集手続きを開始、8月20日まで技術提案書を受け付けた。その後2回のヒアリングを経て同社を契約候補者に決め、協定を結んだ。参加は2社だった。
サッカーJリーグの公式戦やさまざまなスポーツ、イベントが開催される同スタジアムは、完成後約18年が経過、計画的な保全が必要になっている。このため市は、長寿命化を図る改修工事を進めることにした。ECIを導入するのは、実施設計段階から施工予定者に協力してもらい、改修期間中も最大限利用しながら、コストを抑制するのが狙い。
同スタジアムは、S造地下2階地上4階建て。建築面積4万0734平方メートルのうち、今回改修対象面積は7025平方メートル。可動式屋根の防水改修、屋根・膜・駆動関連機器撤去、塗装改修(可動式屋根トラス梁、つなぎ梁、駆動装置等、キールトラス、サブトラス、ダンパーブレース、外部階段、屋根下メインマスト)を行う。改修設計はオーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン・リミテッドが進めている。
プロポーザルに当たっては▽ピッチ利用制限期間を1年以内にする▽工事中のイベント等実施時は休工し、資材・工具を一時撤収、利用者の万全な安全対策を講じる-の2点を必須条件として提案を求めた。
同業務の履行期限は2021年3月17日。実施設計完了後、市内本店業者との2者JVを結成し、工事契約を結ぶ。工事期間は21年7月から23年4月までの予定。
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