三重県伊賀市はRO(改修・運営)方式のPFIを導入し、旧上野市庁舎(上野丸之内)の改修と一体的に進める「(仮称)忍者体験施設整備事業」の実施方針改定版を公表した。
10月に特定事業に選定、公募型プロポーザルで事業者募集手続きを開始する。12月に参加申請、2022年3月に企画提案書を受け付け、同5月に契約候補者を決める予定。実施方針の見直しは、20年8月の公表以来3回目。
成瀬平馬屋敷跡(上野丸之内)を活用した忍者体験施設の整備と周辺エリアを包括的に捉えたエリアマネジメントにより、観光まちづくり拠点を形成する事業。
実施方針によると、特定事業で忍者体験施設の整備・運営、必須付帯事業で旧上野市庁舎改修、任意付帯事業で旧上野公園観光食堂施設(上野丸之内)、旧桃青中学校(上野丸之内)、旧曙保育園(上野忍町)、伊賀越資料館(小田町)、旧伊賀信楽古陶館(上野丸之内)の5施設を利活用する。
忍者体験施設の敷地は1017平方メートル。延べ1700~2100平方メートルの施設を整備する。
市指定有形文化財の旧上野市庁舎は、RC造3階建て延べ6038平方メートル。坂倉準三が設計、1964年に完成した。改修し、新図書館、公民連携による観光まちづくり拠点、まちめぐり拠点(観光案内)に利用する。
忍者体験施設と任意付帯事業の事業方式は事業者の選択制。旧上野庁舎については、RO方式を採用する。参加できるのは、複数法人のグループ。建設企業は、市外業者の場合、土木・建築一式工事の許可を受け、いずれかの総合評定値1000点以上が条件。
選定された事業者と市は、22年6月に基本協定、同7月にPFI事業の仮契約、同9月に本契約を結ぶ。事業期間は44年3月末までの20年間。実施方針についての対話申し込み・質問を9月10日まで産業振興部観光戦略課で受け付ける。
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