2021年8月5日木曜日

【初期投資500億円、小型EV15万台分】エンビジョンAESCジャパン、茨城県に国内最大規模のEV電池工場建設

新工場の完成イメージ(報道発表資料から)
  中国系車載電池大手のエンビジョンAESCジャパン(神奈川県座間市、松本昌一社長兼最高経営責任者〈CEO〉)は、茨城県に国内最大規模の電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池工場を建設する。10月に着工し、2024年の量産開始を目指す。設備投資額は初期計画で約500億円、将来的な能力増強も含め計1000億円以上の投資を予定している。

 建設地は県中部にある茨城町の茨城中央工業団地内。敷地面積は約36ヘクタール。建屋は工場棟、オフィス棟などで構成する。設計・施工者は非公表。年間生産能力は6ギガワット時。小型EV(40キロワット時)の15万台分に相当する。将来的には18ギガワット時まで生産能力を増やす。主に日産自動車のEV向けに次世代(第5世代)リチウムイオン電池を生産する。

 4日に水戸市内会見した松本社長は「最新鋭の設備を導入したスマートファクトリーを実現する」と語った。同席した大井川和彦知事は「思う存分企業活動が行えるよう環境をしっかり整えていきたい」と立地を歓迎。アシュワニ・グプタ日産自動車最高執行責任者(COO)は「EVのラインアップを拡充していくため茨城の新工場に期待している」と話した。

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