2021年8月5日木曜日

【回転窓】視力と安全

  先日、地元の警察署で運転免許証を更新した。優良運転者講習を受ける前に行った深視力検査で2回不合格となり、3回目で何とかクリア。無事にゴールドの免許証を手にすることができた▼深視力検査は大型やけん引などの運転免許を取得・更新する際、通常の視力検査と合わせて義務付けられている。3本の棒のうち真ん中の1本が前後に動き、全て一列に並んだ時にスイッチを押す専用の検査機を使用。3回押して前後の誤差が平均2センチ以下で合格となる▼人は右目と左目の位置が完全に対称でないため、同じ物体を見た時に左右で微妙なずれが生じる。そのずれを一つの像として処理する時に遠近感、距離感を得て物体の位置状況が把握できる▼距離感が不正確だと、特に大型車両では大きな事故につながる恐れがある。交通ルールの順守と合わせ、身体的能力の維持や向上も安全運転には欠かせない要素の一つといえよう▼交通事故は減少傾向にあるものの、年間死亡者数は3000人近くに上る。安全で快適な交通社会の実現は道半ば。自動運転など先進的な技術の力も借りながら、不幸な事故が無くなる日を待ちたい。

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