◇「地域の守り手」笑顔でサポート◇
職員になって3年目、総務と経理を担当する。「間違いがないか、適正に処理できているかと心配になる時がある」という。日程表に業務の内容とポイントを書き入れ、翌年には振り返りながら段取りするよう心掛けている。「明るく生き生きと働ける職場」を目指し、職員のコミュニケーションや福利厚生の充実に気を配る。
治水や水利、暮らしを豊かにするインフラの整備を担い、時代を彩って今も価値ある建築物を造ってきた建設業を身近に感じていた。「造る面にばかり目が向いていた。国や自治体と災害協定を結んでいると職員になって知った」。会員企業は自然災害の発生前から警戒活動に対応し、不測の事態が起これば緊急出動する。毎冬の除雪も手掛け、昨秋からは豚熱(CSF)の防疫にも奮闘。「安全・安心な暮らしの維持に不可欠な存在」。活躍がクローズアップされる機会がもっと増えてほしいと願っている。
今夏、印象に残るエピソードが増えた。県が建設業をエッセンシャルワーカーに位置付け、ワクチンの優先接種の対象に加えた。「とても意義深い。地域の安全・安心を守る姿が広く理解され、認識が新たになればうれしい」とほほ笑む。
休日は球技に励む子供と過ごす時間が長く、スコアブックを付けるのがうまくなった。海外ドラマを見るのが安らぎのひととき。新シリーズを楽しみにしている。
(ふくなが・のりこ)
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