2021年8月16日月曜日

【回転窓】異例の夏にできること

  盆休みや長期休暇を終えて、今日から仕事を再開される人が多いことだろう。コロナ禍2度目の夏休みは、子供たちの苦労も小さくない▼工作教室やキャンプ体験など、楽しみにしてきた予定が緊急事態宣言の延長・拡大で消し飛んだ地域がある。近所の少年サッカーチームは、感染対策の徹底を条件に開催される大会への選手派遣を巡って、成長と安全を両にらみする難しい判断を家庭に委ねた▼全国を見渡すと、児童などの体験や発表を「二度とない貴重な経験」として、教育委員会が機会の確保に一定の理解を示した県がある。公営のプールやキャンプ場が入場者を制限しながら営業を継続し、思い出を残す機会を提供している▼友達との絆や趣味、好きな運動などに過剰な自粛のしわ寄せがいくような事態は避けたいが、ウイルスに感染してもさせてもいけない。配慮のない無秩序な外出はだめだけれど、楽しい思い出は残したい。大人も子供もそれぞれの立場で感染症との向き合い方を考えざるを得ない状況が続くのが残念でならない▼どうか来年は安心してたくさんの笑顔が見られますように。今できることを考えたい。

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