2021年8月31日火曜日

【日本工営JVら現地調査で確認】沖縄・小浜島で希少種のヤエヤマヤマガニ発見

  沖縄県立芸術大学や琉球大学の研究者が、希少種とされる「ヤエヤマヤマガニ」を沖縄県八重山諸島の小浜島で発見した。

 環境省の準絶滅危惧種に指定され、生物多様性関連で業務受託した日本工営ら3者JVと両大学の研究者が現地調査の過程で個体を確認。研究者らは同島の環境保全に努めながら、ヤエヤマヤマガニの生態研究が進むと期待する。

 ヤエヤマヤマガニは、最大甲幅が45mmに達する大型のサワガニ類の一種。陸生傾向が強く、水辺付近に巣穴を掘って生息している。島間の移動ができず、石垣島や西表島で生息が確認された固有種。沖縄県が発注する「生物多様性おきなわブランド発信事業」を受託した、沖縄県環境科学センター・沖縄環境地域コンサルタント・日本工営JVらの調査で発見した。小浜島に点在する水辺や湧水など9地点で確認済み。良好な生息状況だった点も判明した。

 希少種の発見は日本甲殻類学会(朝倉彰会長)が26日に発行した学術誌『キャンサー』で発表している。


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