◇縁の下の力持ちとして活躍◇
1947年創業の不動建設と1961年創業のテトラが合併し、2006年に設立された不動テトラ。2社の長い歴史に裏打ちされた高い技術力により、▽土木事業▽地盤事業▽ブロック環境事業-の3分野を軸として順調に成長してきた。
土木に特化して事業展開している点が、国内に数多くあるゼネコンの中でも特徴的な要素となっている。管理本部総務人事部人事課の武塙彩貴さんは「日本のインフラ整備を土台から支えている」と同社のアピールポイントを説明する。地震時の液状化対策などの地盤事業では、「日本の国土を地盤改良というナンバーワン技術を用いて構造物の基礎を支えている」と武塙さん。四方を海に囲まれた海岸線をテトラポッドなど消波ブロックで守っていることも、同社の存在感につながっている。武塙さんは「決して派手ではないが、災害に強い国土づくりで社会に貢献するキラリと光る技術を持つ縁の下の力持ち」と同社を評する。
求める人物像は、ものづくりを大切に考え、ゼネコンで働くことにしっかりした目的意識を持ち、世代を超えてコミュニケーションを取りながら絶えずチャレンジし続ける人。志を共感できる人材を採用していく方針だ。
新型コロナウイルスの影響で変更を余儀なくされているが、例年のケースでは合同企業説明会や大学の学内説明会に積極的に参加している。夏季の単位提携インターンシップ(就業体験)と夏季と冬季の「1dayインターンシップ」などに取り組んでいる。
年次に合わせて、スペシャリスト育成に向けた研修を実施。新入社員時は、4月、5月、9月、2月の計4回の集合研修を行う。社会人として必要なマナーや会社の仕組み、事業の内容を学ぶほか、配属先の各現場では1年間、先輩社員が付いてOJT教育も実施される。19年には、土木事業本部に配属した新入社員に対して、2カ月間(延べ35日)の新入社員特別研修を行う制度がスタート。座学と演習、実習を通して施工管理業務の基礎を学ぶ専用プログラムになっており、先輩社員も強力サポートする。
土木施工管理技士2級レベルの知識と、現場ですぐに役立つスキルを身に付けてもらう狙いで、「初めての施工現場も安心して仕事を始めることができる」(武塙さん)。2~3年目には、各事業のより専門的な知識を学ぶための研修を展開し、スペシャリストを目指してもらう流れだ。
武塙さんは「新卒の就職活動は人生に1回しかない。疑問や悩みは人によって異なるが、それぞれしっかりと自分の中で解決し、前に進んでもらいたい」とアドバイスする。「私たち採用担当も学生の疑問、悩みを真摯(しんし)に受け止め、一つ一つ丁寧に答えていく。自身の魅力・自分らしさを伸ばしてくれる会社に出会えることを願っている。ご縁があったらうれしい」と話している。
【新卒採用者数】 男性34人(うち技術系29人)、女性4人(うち技術系2人)(20年度実績)
【3年以内離職率】17%(17~19年度新卒)
【平均勤続年数】 男性21・1年、女性15・8年(20年3月末時点)
【平均年齢】 46・6歳(同)
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