2020年7月14日火曜日

【回転窓】隙間を縮めて安全安心

電車が駅に到着しドアが開いてさあ降りようとしたら、列車とホームの間が思った以上に開いていた。初めて訪れた駅だけでなく使い慣れた駅でも転落しそうになってびっくりした経験があるのでは▼急曲線のホームと線路で知られていたJR中央・総武線飯田橋駅(東京都千代田区)の新しいホームと駅舎が先週供用を開始した。列車とホームの隙間は最大33センチが15センチに。JR東日本によると、古いホームでは年平均で10件程度の転落事故が起きていたそうだ▼来夏に延期された東京五輪・パラリンピック。予定通りであれば24日に五輪の開会式を迎えていた。国内外から多くの来訪者が訪れることを見据え鉄道などの公共交通機関は安全対策などの工事を行っていた▼春先まではホテルや商業施設も新規開業やリニューアルなど準備に追われていた。新型コロナウイルスの流行で事業戦略を練り直す企業は多い。この先、どういう対応を取っていくのか▼生まれ変わった飯田橋駅。工事は2015年8月に着手し、約170億円の総工費を投じたそう。1日平均18万人という乗降客もきっと安心して利用できるようになるはず。

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