2019年4月の火災で焼失したフランス・パリにあるノートルダム大聖堂の復元に向け、エマニュエル・マクロン大統領は施設中央に立つ尖塔(せんとう)を焼失前のデザインに復元する方針を固めた。
焼失を受け、同国政府は構造の安全性を確認する緊急措置を実施。今夏をめどに作業を終える予定。24年に開催されるパリ五輪までに再建したい考えだ。
世界有数のゴシック建築で知られるノートルダム大聖堂は、ローマ・カトリック教会の寺院。1163年に着工し、1345年に完成した。
焼失した尖塔の高さは約96m。大聖堂内部は色彩豊かなステンドグラスなど革新的な装飾が施されている。周辺を流れるセーヌ川に近接するため、1991年には「パリ・セーヌ河岸」の名称で世界遺産登録を受けた。
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