愛知県は28日、スタジオジブリアニメ作品の世界観を表現する「ジブリパーク」の起工式を長久手市の愛・地球博記念公園内で開いた。設計・監理は日本設計、施工を鹿島が担当し、2022年秋開業を目指す。
大村秀章知事は「人・生き物・愛を表現するジブリの世界観が、05年愛知万博の理念を継承する。子どもから大人まで多くの人を迎えて夢を届け、日本を盛り上げていきたい」とあいさつした。この後、大村知事、鈴木清文スタジオジブリ社長、千鳥義典日本設計社長、片山豊鹿島常務執行役員中部支店長ら関係者10人が盛り土に鍬を入れ、工事の無事完成を祈念。片山支店長が「総力を結集し、安全第一で完成させる」と工事開始を宣言した。
「ジブリパーク」は、全体5エリアで構成する。今回着工したのはこのうち▽青春の丘▽ジブリの大倉庫▽どんどこ森-の3エリア。施工予定者が設計を支援するECI方式を採用、スタジオジブリの監修を受けながら、日本設計と昨年10月に技術協力事業者に選定された鹿島が実施設計を進めてきた。
「青春の丘エリア(約0・8ヘクタール)」では、「地球屋」「猫の事務所」の建築、エレベーター棟改修、ロータリー広場の造園工事を実施。「ジブリの大倉庫エリア(約0・8ヘクタール)」では、元温水プールを改修し常設展示室5室、企画展示室、映像展示室(約170席)、カフェを整備。「どんどこ森エリア(約1・8ヘクタール)」では「社」「社務所」、管理棟の建築、サブゲート棟の改修・増築、散策路、スロープカー等の造園工事を行い、22年2月末に完了させる。その後、展示関係工事が行われ、同年秋に3エリアがオープンする。
残る▽もののけの里(約0・8ヘクタール)▽魔女の谷(約2・9ヘクタール)-の2エリアについては、本年度に実施設計を行い、21年度着工、23年度開業を目指す。先行3エリアと同様にECI方式を採用し現在、技術協力事業者の選定を進めている。
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