◇インフラで人生を豊かに◇
空港整備を通じた沖縄振興策の企画立案などに携わる。県内にある13カ所の空港は島しょ部に暮らす県民の生活を支える重要なインフラ。3月に那覇空港で第2滑走路の利用が始まり「無事に供用を迎えた」と胸をなで下ろす。一方で「整備、完成で終わりではない。沖縄県の発展に向け空港が最大限活用されるよう取り組んでいきたい」と気持ちを新たにしている。
空港施設の整備事業は地域住民をはじめ自治体や学識者といった多くの関係者と一緒に進める。時には意見がぶつかることもあるが、需要予測や費用対効果をきちんと説明し、合意形成に力を尽くす。福岡空港の滑走路増設事業着手に携わった経験もある。合意プロセスの難しさを感じたが「新しい人間関係が築け、やりがいもあった。何よりふるさとの福岡に貢献できた」と話す。
北九州市にある実家は最寄り駅までバスで30分かかるなど、交通利便性があまり良くない。交通インフラは生活を支える大切な基盤。「人生の幸福度にもつながる交通インフラの観点から、より豊かさが実感できる社会づくりに携わりたい」。そんな思いを胸に国土交通省へ入省した。
空港施設の整備計画や海外展開などに従事し、昨年7月から現在の仕事に。これまで携わってきた航空行政の知識が自身の強み。「専門性をさらに高めきちんと仕事に還元できる人になりたい」。心からそう思っている。
(振興第3担当参事官付専門官〈空港担当〉、ますもと・よしこ)
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