赤羽一嘉国土交通相は7日の記者会見で、九州地方を襲った記録的な大雨被害への応急復旧で「地域に寄り添いながら国交省の現場力を最大限に発揮し、現場第一の姿勢で災害対応に全力を尽くす」との考えを明らかにした。
関係者と連携し河川の氾濫で流出した道路橋や鉄道橋の早期復旧を目指す。避難の長期化に備え、ホテルや旅館で220人前後の受け入れ容量を確保した。引き続き宿泊団体などとの調整を続ける方針だ。
国交省は同日午前時点で緊急災害対策派遣隊(テックフォース)236人を現地に派遣。被災自治体が取り組む応急復旧を支援している。熊本県管理の球磨川沿いにある国道219号の沿線地域では、14の道路橋が流出するなど甚大な被害が発生。赤羽国交相は「国も参画し早期復旧に取り組む予定だ」と説明した。国交省が被害状況の把握などを支援する。鉄道橋の流出被害も確認されたため、鉄道事業者と連携して対応に当たる。
7日10時30分から、筑後川上流の熊本県小国町にある国管理の下筌ダムで貯水量を上回ったため、流入量と放流量を同程度とする異常洪水時防災操作(緊急放流)を実施。「下流に国管理の松原ダムの貯水池があるため、下流地域の流量が直ちに増大することはない」と説明した。
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