中野サンプラザ㊨と中野区役所 |
東京・中野区は「中野駅新北口駅前エリア」で計画する市街地再開発事業の施行予定者を野村不動産ら5社グループに決めた。野村不らは、音楽ホール「中野サンプラザ」などを建て替え、新たなシンボル施設を整備するプランを提案した。総延べ床面積は約25万7000平方メートル。区は3月以降に事業者と基本協定を締結する方針。2022年度の都市計画決定、23年度末の事業認可を目指す。
施行予定者はプロポーザル方式で選定した。野村不以外の構成員は▽東急不動産▽住友商事▽ヒューリック▽JR東日本-の4社。プロポーザルには3グループが応募し2グループが提案に進んだ。
野村不らは「文化を原動力とした中野100年の街づくり」として、新たな「中野サンプラザ」と「シンボルタワー」を建設する計画を提案した。新たな中野サンプラザは最大収容7000人規模の大ホールやホテル、エリアマネジメントに貢献する施設を設ける。
シンボルタワーは高さ約235メートル。低層部に商業施設、住宅の機能を中層部に入れる。高層部はオフィスとなる。敷地内の広場や歩行者ネットワークの整備を推進し、エリアマネジメントにも力を入れる。総事業費は約1810億円とした。協力事業者として▽清水建設▽日本郵政不動産▽日本設計▽電通▽ジェイアール東日本ビルディング▽野村不動産ホテルズ▽野村不動産パートナーズ▽東急コミュニティー▽リージョンワークス-の9社が参画する。
事業者審査委員会が公表した審査講評によると、利用者が理解しやすい明快な歩行者ネットワークの構成や、独自性が高く競合が少ないホールの規模などが高評価を受けた。エリアマネジメントの取り組みを具体的に示した点も評価した。
中野駅新北口エリアは、駅に近接する約5・2ヘクタールの区域。中野サンプラザ(中野4の1の1)や移転が決まっている中野区役所(同4の8の1)などが立地する。
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