大和ハウス工業は22日、水洗トイレとシャンプーシンクを一体化した猫専用のユニットバスを発売した。猫の退出を感知して流れる自動洗浄トイレや、水を嫌がる猫であっても洗いやすいシャンプーシンクを組み合わせた。人気バンドのDREAMS COME TRUEのメンバーで愛猫家として知られる中村正人さんが発案者として参画。猫と飼い主の目線で設計したという。新築住宅やリフォームなどで提案していく。年間500台の販売を目指す。
開発した「ネコレット」は、上部に深くて広いシンクを配置。マイクロバブル水栓を搭載したシャワーヘッドやハンズフリーのドライヤーなどを備えた。下部には普段使っている猫トイレパンを置いてもらう。自動洗浄のほか定期洗浄モードや手動モードを切り替えられる。販売価格は36.3万円。
コロナ禍もあり自宅で過ごす時間が増える中、新規ペット飼育数が増加する傾向にある一方で、トイレ処理やにおいなど共存する上での課題が指摘されていた。22日に開かれた会見で大友浩嗣取締役兼常務執行役員は「猫も飼育される方もよりストレス無くいられるような空間が必要だ」と述べるとともに、非住宅分野や猫以外のペットも検討材料になるとの見方を示した。中村氏は「猫バトラー(執事)としてのドリームズ・カム・トゥルーだ。夢がかなった。欠かせないアイテムになる」と笑顔で話した。
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