2021年2月17日水曜日

【総工事費120億円見込む】横浜市、横浜美術館を初の大規模改修

大規模改修に入る横浜美術館(写真提供:横浜市)

  横浜市は2021年度、みなとみらい(MM)21地区にある横浜美術館の大規模改修に着手する。1989年に開館してから初の大規模改修となる。3月1日に休館し、23年度のリニューアルオープンを目指す。総工事費は約120億円を見込んでいる。改修(建築)工事はWTO政府調達協定の対象案件で3月に発注予定。大規模改修の基本・実施設計は丹下都市建築設計が担当している。

 開館から30年以上経過し、建物や設備が老朽化しているため、機能向上と長寿命化を図る。21年度予算案に美術館大規模改修事業(実施設計、工事など)の経費として8億40百万円を計上している。

 老朽化対策は▽電気・衛生・空調設備などの全面更新▽外壁・防水など経年劣化改修-などを予定。バリアフリー対応は多目的トイレの整備・増設とエレベーター増設を計画する。法令適合の対応としてエレベーター・エスカレーターを更新する。機能向上は▽美術品収蔵庫増設▽展示環境改善▽美術情報センター移設-などを実施する予定だ。

 所在地は西区みなとみらい3の4の1。建物はSRC一部RC造8階建て延べ2万6829平方メートルの規模。設計は丹下健三都市建築設計研究所。竹中工務店・清水建設・東急建設・奥村組・佐藤工業・奈良建設JVが施工した。

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