2019年6月28日金曜日

【延べ1.2万㎡規模、2022年12月オープンめざす】新滋賀県立体育館整備PFI(大津市)、日立キャピタルら12者グループに

滋賀県は26日、PFIを導入する「新県立体育館整備事業」の総合評価一般競争入札で、日立キャピタルグループを落札者とする結果を公表した。

 落札金額は97億1735万0204円(税込み)、総合評価点は1000点満点中764・27点。7月中に仮契約を交わし、議会承認後の10月に事業契約を締結する予定。2022年12月1日の供用開始を目指す。基本計画等策定業務とPFIアドバイザリー業務はみずほ総合研究所が担当した。

 日立キャピタルグループの構成員は▽日立キャピタル(代表企業)▽梓設計(設計、監理)▽大成建設(設計、建設)▽滋賀県建築設計監理事業協同組合(設計、監理)▽桑原組(建設)▽内田組(同)▽ハリマビステム(維持管理)▽協栄ビル管理(同)▽西武造園(同)▽美津濃(運営)▽南産業(同)▽Perfect Trainers(同)-の計12者。入札には2グループが参加した。

 24年に開催される第79回国民体育大会・第24回全国障害者スポーツ大会を見据え、施設の老朽化が進む県立体育館(大津市におの浜4の2の12)を移転建て替えし、県民のスポーツ・健康づくりと文化活動の新たな中核施設として整備する。建設予定地はびわこ文化公園都市内にある滋賀医科大学・付属病院の南側敷地(大津市上田上中野町)約11ヘクタール。現施設はプロバスケット・Bリーグの滋賀レイクスターズがホームアリーナとして使用し、バレーボール・Vリーグの東レ・アローズのホームゲームも開催されている。

 同グループの提案によると、施設は3階建て延べ約1万2838平方メートルで、メインアリーナ約2917平方メートル(1階席2516席、2階席2500席)、サブアリーナ約1322平方メートル(2階席200席)の規模を想定。施設内には多目的室やトレーニング室、キッズルーム、会議室などを設ける。敷地内には多目的広場(約8000平方メートル)や駐車場(常設・臨時で900台)なども整備する。

 事業方式はBTO(建設・移管・運営)で、PFI事業者は▽施設整備▽開業準備▽維持管理▽運営(自由提案事業を含む)-の各業務を担当。事業期間は設計・建設期間が10月~22年9月末の3年間、開業準備期間が22年10月1日~11月末(供用開始日は12月1日)、維持管理・運営期間は22年12月~37年3月末の14年4カ月。予定価格は97億3451万円(税込み)。

 審査では、選定委員会が「事業実施」「施設整備」「維持管理」「運営」「地域経済」に関する提案内容(700点満点)と価格(300点満点)を評価。落札者に決まった日立キャピタルグループの提案は「維持管理運営の知見を盛り込む設計・施工体制」や「アリーナ・多目的広場を含め一体感を得られる施設計画」「スポーツだけでなく文化や地域を意識した事業運営」などの面が評価された。

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