東京都が中央防波堤の内側埋め立て地と外側埋め立て地の間に建設していた「海の森水上競技場」(江東区青海)が完成し、16日に披露式典が開かれた。
2020年東京五輪・パラリンピックではボートとカヌー(スプリント)の会場となる。基本設計はパシフィックコンサルタンツ、実施設計・施工は大成建設・東洋建設・水ing・日立造船異業種特定JVが担当した。
式典であいさつした小池百合子都知事は「五輪・パラリンピックでは選手と観客の熱気と興奮に包まれ、皆さんに感動を与える場になるだろう。(五輪後も)アジア最高峰の水上競技場としていきたい」と話した。関係者によるテープカットに続きボートやカヌーのトップ選手や学生らが競技デモンストレーションを行い、新しい競技場の水の感触を確かめた。8月には五輪のテストイベントとなる国際大会も開かれる。
海の森水上競技場のコースは長さ2300メートル、幅200メートル。水路の東西両端に水門と揚排水設備を備えた締め切り堤を設け、競技に必要となる静かな水面を維持する。
競技関係施設は▽グランドスタンド棟▽フィニッシュタワー▽艇庫棟-などで構成。グランドスタンド棟には約2000席の観客席を配置した。五輪大会時には仮設席を増設し、最大1万6000人を収容する。施設内の壁や天井には多摩産の杉材をふんだんに使った。
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