2019年6月3日月曜日

【意見を聞く会設置、ヒアリング調査も】広島新サッカースタジアム、19年度内に基本計画策定へ

2024年春の開業を目指している広島市内での新サッカースタジアム建設プロジェクトを巡り、広島県と広島市、広島商工会議所の3者が5月30日に会談した。

 19年度内に基本計画をまとめるため、有識者や関係団体の代表者などで構成する「サッカースタジアムについて意見を聞く会(仮称)」を設置する見通し。インターネットを活用したアンケート、民間事業者を対象にしたヒアリング調査も行うという。会談ではふるさと納税制度を活用した資金確保などの方針も確認した。

 新サッカースタジアムの建設事業では、広島市中区にある中央公園広場が候補地に挙がっている。具体的な建設位置をどこにするかなどは基本計画に盛り込む。事業資金は国からの交付金に加え、エディオンやマツダといった地元企業の協力、ふるさと納税制度の活用などを視野に入れる。スタジアムの建設資金を民間などから募る方法では、大阪府吹田市に整備されたパナソニックスタジアム吹田(市立吹田サッカースタジアム)が建設費の75%に当たる105・7億円を法人(721社、99・5億円)と個人(3万4627人、6・2億円)の寄付金で賄った。

 広島市の松井一美市長は3者会談で「県外や国外からも人が集まる魅力的な施設にするため、市民らの意見を聞きながらにぎわいの導入や中央公園広場の整備に取り組まなければいけない」と話した。広島商議所の深山英樹会頭は「目標額を定めた上で地元企業に資金協力を正式に依頼する」と述べた。

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