2019年6月27日木曜日

【回転窓】実りと祈りの雨

梅雨入りが遅れていた地域も前線の北上によって、ようやく雨の季節に入った。気象庁は26日に九州北部と四国、中国、近畿が「梅雨入りしたとみられる」と発表。空梅雨で水不足が心配されていた地域にとっては、恵みの雨が期待できるだろう▼春から夏へと移り変わる季節現象の梅雨は、農作物にとっては実りの雨。適度な降雨は人々の暮らしを豊かにするが、過度に少なかったり、多かったりすれば災いをもたらす。豪雨被害が相次ぐ昨今、天候には十分注意を払う必要がある▼気象庁だけに認められていた天気予報は、1995年から民間なども行えるようになった。天気予報の自由化に伴い、気象予報士の資格を新設。警報・注意報などの防災気象情報を除いて、民間企業などが独自に天気や気温などの予想を発信している▼激甚化する自然災害などを受け、国は水害・土砂災害の防災情報の伝え方を見直した。警戒レベルを5段階に分け、危険度や取るべき行動を分かりやすく明示。住民のより迅速な避難行動を促す▼2018年7月豪雨から間もなく1年。災害が起こらないことを祈りつつ、非常時には命を守る行動を!

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