オレンジや朱色といった初夏を彩る高原のレンゲツツジと残雪のある険しい山々。6月なら爽やかな景色が楽しめる長野・乗鞍高原が観光地として、今年も人気を集めている▼4、5月の大型連休は国内の旅行者だけでなく、インバウンド(訪日外国人旅行者)も多く訪れた。コオニユリなどが咲く8月は涼しい夏の旅ができるとあって、昨年リニューアルオープンしたキャンプ場は、盆休みの予約が受付開始から早々に一杯になったそうだ▼迎える側の取り組みも活発になっている。乗鞍高原を含む中部山岳国立公園の南部では、自治体や観光関係者の協議会が3カ年のプログラムを2018年度に始動。動植物の保護やガイドの育成、風光明媚(めいび)な「ビューポイント」の紹介などに加えて、インターネットの利用環境の改善に努めている▼インバウンドの増加要因に、インターネット交流サイト(SNS)がある。豊かな自然の画像に敏感な旅行者は多い。新鮮な情報を発信してもらおうと無線LANを充実させるという▼情報が人を呼び、環境の改善が促され、新しい情報が発信される。好循環の持続を期待したい。
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