政府は18日にホーチミン市で、メコンデルタ地方の気候変動に対応した持続可能な開発へ向けた2か年計画を評価する会議を開いた。関係省庁がそれぞれ進捗(しんちょく)を報告した。
ファム・ホン・ハー建設相は「建設省は行動計画を立て、九つの課題ごとにワーキンググループが対応してきた。地方政府との調整も行っている」と状況を説明した。
報告によると、同地方の水道が普及している都市人口の割合は全国平均を上回る89.6%。建設省は現在、世界銀行の支援を受けて上水道整備プロジェクトを実施している。廃棄物の回収率は78%。10カ所の廃棄物処理場があり、処理能力は排出される全廃棄物の3割にとどまる。同地方には、グレード1都市2カ所、グレード2都市9カ所を含め169の都市エリアがある。都市化率は27.2%と上昇を続けており、生活環境は徐々に改善している。
ハー大臣は「メコンデルタの都市化率は全国平均よりかなり低い。都市インフラはぜい弱なままだ。廃棄物処理や下水道整備は大きな改善がなく、設備は旧式の技術を用いたものだ。福祉住宅の整備も計画より遅れている」と課題も指摘した。さらに政府に対し、洪水や地滑り、干ばつ、塩害といった気候変動の影響に対応する安全な住宅の整備を建設省が地方政府を先導して行えるよう要望した。
(セイ・ズン、6月22日)
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