2019年6月28日金曜日

【代表作「住吉の長屋-東邸」の図面も展示】「安藤忠雄展」、9月19日まで国立近現代建築資料館で

 国立近現代建築資料館(大野彰子館長)が、建築家・安藤忠雄氏の建築作品展「安藤忠雄 初期建築原図点-個の自立と対話」を開催している。

 代表作「住吉の長屋」など約190点の建築模型などを交えながら紹介する。初期の作品を交え、空間づくりに懸ける安藤氏の思いを知る貴重な機会となりそうだ。会期は9月23日まで。

 作品展は、1969年に設立した「安藤忠雄建築研究所」が50年の節目を迎えたことを記念して行う。独学で建築を学んだ安藤氏が、90年代まで手掛けた初期の作品を展示。作品展のタイトルにもなっている「個の自立と対話」は都市や自然、光と対話しながら、利用する人々の個性を生かす安藤氏の建築思想を反映して名付けた。

 代表作の一つで、長屋の中央部分をコンクリート打ち放しの住宅にした「住吉の長屋-東邸」(大阪市住吉区、76年竣工)の建築模型に触れることができる。

 敷地内部に水辺を設けた「水の教会」(北海道占冠村、88年)や、壁に十字架のスリット窓をあしらった「光の教会」(大阪府茨木市、89年)の図面(30分の1サイズなど)も閲覧可能。作品展開催に当たり安藤氏は「1枚の図面の中に設計者の思想を凝縮させたい。図面は設計者の言葉だ」とのメッセージを寄せている。

 会場は東京都文京区湯島4の6の15の国立近現代建築資料館(湯島地方合同庁舎内)。開館時間は午前10時~午後4時30分。入館は無料となっている。詳細は建築資料館のホームページへ。

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