橋梁工事の秘密を紹介!? |
建設中の武庫川橋(神戸市北区道場町生野飛瀬~ウエ山)は、橋長442・2メートル、幅員24メートル。主塔と斜材によって主桁を支える外ケーブル構造のエクストラドーズド橋(プレストレストコンクリート製)で、工期は11年4月~16年5月。完成すると西日本高速道路会社が16年度中の完成を目指す新名神高速道路高槻第一ジャンクション(JCT、大阪府高槻市)~神戸JCT(神戸市北区)間約40キロの一部となる。
施工を担当する三井住友建設は、箱桁側面に使うコンクリートパネルに隙間を設けたバタフライウェブの採用と、主塔から伸びる斜材で主桁をつり上げることで上部工の重量を軽減。橋脚も細くなり、コンクリートウエブを使った箱桁橋に比べ上下部の重量を35%縮小し、施工の省力化も図ったという。
当日は、女子学生が斜材をつり上げる主塔(高さ約81メートル)に設置された現場用昇降機を使って、高さ85メートルの橋の上に登り、床版工事を見学。続いてチョウの形をしたプレキャスト部材(バタフライウェブ)を使った箱桁内などを見て、「こんなすごい現場で活躍する女性がいるとは思わなかった。感動している」と感嘆の声を上げていた。
案内した女性技術者は「辛いことはたくさんあるが、やりがいのある仕事だ。皆さんもぜひ建設産業に入り、現場に挑戦してほしい」と参加者に呼び掛けた。
新菱冷熱工業の見学会では、空調技術を紹介 |
新菱冷熱工業は20日、茨城県つくば市にある同社中央研究所で、理工系分野を目指す女子学生向けの見学会を開いた=写真。内閣府の男女共同参画局が推進している理工系女子学生を応援するプロジェクト「理工チャレンジ(リコチャレ)」に連携する形で行われたイベントで、中学生から大学院生まで幅広い年代の計12人が参加。普段見ることのない研究所施設を細部まで見学したほか、女性社員との交流を通じ、空調技術に関する理解を深めた。
見学会では、冒頭に竹之内元所長から研究所の概要説明が行われた後、▽金属の腐食診断技術▽風の流れや温度のコンピューターシミュレーション▽音の実験室(無響室・残響室)▽モニタリングロボット▽ドライルーム(超低湿度の部屋を作る技術)▽SmoClean(たばこ脱臭装置)▽人工太陽(ソーラーシミュレーター)▽氷蓄熱(シャーベットを作って冷房する技術)▽植物工場-を2班に分かれて見学した。
無響室・残響室の見学では、日常生活では経験することのない空間に驚きの声が上がった。建築設備の点検するためのモニタリングロボットは、実際にコントローラーで操作して設備業界の最先端技術を体感した。
見学会終了後には、テーブルを囲んで座談会を開いた。女性社員が理工系の職種に就いた理由や仕事の面白さなどを分かりやすく説明。最初は緊張気味だった参加者も、徐々に打ち解け、仕事の話やプライベートの話などで盛り上がった。
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