運転免許の更新講習を5年ぶりに受けた。ハンドルを握る責任の重さを改めて認識し、ほぼ毎年のように改正される道路交通法を学ぶ機会にもなった▼今年3月施行の改正法では、高齢運転者対策を推進する規定が整備された。信号無視などの違反行為をすると「臨時認知機能検査」などを受ける仕組みを創設。医師の診断で認知症と判断された場合は免許取り消しまたは停止となる▼講師は「免許証を取り上げるのが目的ではない。高齢者に加害者になってほしくないし、被害者を出したくない」と訴えていた。「高齢者が活躍する社会づくりを進めるために高齢者による交通事故を防ぎたい」とも▼高齢者の活躍に期待しているのは建設業界も同じ。年を取ると体力や瞬発力が必要な仕事は難しくなるが、それまでの経験や磨いてきた技術・技能を生かせる場面は多い。後進の指導に果たす役割も大きい▼今回の改正法では、若者が運送業に従事できる機会を広げるため18歳から最大積載量4・5トン未満の自動車を運転できる「準中型免許」が新設された。魅力ある産業に変わろうと努力しているのは建設業界だけではない。
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