日本建設業連合会(日建連、山内隆司会長)が主催する「けんせつ小町現場見学会」が全国各地で開かれている。7月21日の相鉄・東急直通線新横浜駅地下鉄交差部土木工事(横浜市港北区、施工・鹿島)を皮切りに、16現場に小中学生と保護者を迎え、女性技術者が案内役になって普段見ることができない建築・土木工事の最前線を紹介している。今後開催予定の見学会はすべて参加者が定員に達する大盛況。現場を訪れる方はぜひとも楽しい思い出を。
◇子どもたちがけんせつ小町を質問攻めに◇
7月28日に大阪市住之江区の「(仮称)レッドウッド南港ディストリビューションセンター2新築工事」(設計・施工=前田建設)の現場で開かれた見学会には、10家族24人が参加した。
作業所で活躍する前田建設の林亜弥さんが工事概要を説明。林さんと木村紗希さん、小川沙衣加さんが現場を案内。参加者はコンクリート試験や塗装、クレーン乗車を体験し、子どもたちは「作業を体験できて楽しい」などと語っていた。
見学会では子どもたちがけんせつ小町に質問。「この仕事をしていて良かったことと良くなかったことは」との質問に、「ものづくりが好き。そばで毎日建物ができあがるところを見ることができることは良いところ。自分で管理して工事を進めるのは面白い」「反対に外での仕事なので寒かったり暑かったりするのは大変」「日焼けは気になる」などと答えていた。
濱田裕二総合所長は「皆さんが作業を体験したり見学するうちに、表情が和らいでいくのを見ていて、うれしい気持ちになった。建設現場には女性作業員や、工事を管理するけんせつ小町のお姉さんもいっぱいいる。建設現場はどんどん変わっていく。一人でも多く建設業に入ってもらい一緒に仕事がしたい」と語った。
同工事はESR(東京都港区)の大型物流施設プロジェクト。規模はS造4階建て延べ15万8052平方メートル。16年9月に着工。18年2月の完成を目指す。
2017年8月3日木曜日
【建設工事って知らないことがいっぱい!!】けんせつ小町現場見学会、全国各地で開催中
7月31日に札幌市内の建築現場で開かれた見学会では、子どもたちがモルタル塗りや墨出し作業を体験した。
見学会が行われたのは、札幌市内最大の再開発事業「札幌創世1・1・1区北1西1地区第一種市街地再開発事業」の現場。札幌創世1・1・1区北1西1地区市街地再開発組合が発注し、大成建設・岩田地崎建設・伊藤組土建・岩倉建設・丸彦渡辺建設JVが施工している。見学会には小学2年生から中学3年生までの女子小中学生らと保護者を合わせて21人が参加した。
最初に事務所内で大成建設の谷口悠美子さんが建設業の仕事や見学する工事の概要を説明。その後、高層棟の24階の現場に移動してモルタルを塗る作業や鉄筋の結束作業、墨出しなどに挑戦した。墨出しでは、測量機器を覗き込んだ子どもたちが「もう少し上!」などと指示を出して基準線の位置を確認していた。
建物はSRC・S造地下5階地上28階塔屋1階建て延べ13万1085平方メートルの規模。オフィスと放送局が入る高層棟と、劇場や図書館、アートセンターなどが入る低層棟、および地下階で構成される。設計は日建設計・北海道日建設計JVが担当。18年3月の竣工、同10月の開業を予定している。
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