2017年8月3日木曜日

【135社平均で711・8万円】上場企業平均給与ー業種別で建設業が初のトップに

東京商工リサーチがまとめた上場企業2172社の平均年間給与(17年3月期決算時点、有価証券報告書ベース)は628万1000円となり、前年同期に比べ4万1000円増加した。

 業種別では建設業の711万8000円(135社平均)が全業種でトップ。ゼネコン各社の好決算が給与にも現れた結果となった。業種別の平均年間給与が700万円を超えたのは建設業だけだった。

 上場企業の平均年間給与は11年3月期以来、7期連続で上昇している。この間の増加額は49万1000円。17年3月期は建設業を含めた10業種の中で水産・農林・鉱業と金融・保険業、不動産業の3業種を除く7業種が前年同期の実績値を上回った。

 東京商工リサーチは、給与動向について「上場企業の中でも輸出を手掛ける東証1部の大手と、中堅企業や金融、内需型産業など、規模や業種による格差は鮮明になっている」と分析。人件費の上昇と収益確保は企業にとって重い経営課題になっており「企業の成長と平均給与の伸び率の動向を注視する必要がある」としている。

 建設業135社の平均年間給与は△13年3月期=643万円△14年3月期=655万1000円△15年3月期=676万5000円△16年3月期=690万4000円-と推移。17年3月期の711万8000円は前年同期比で3.1%増、社員の平均年齢は43.5歳だった。

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