2017年8月24日木曜日

【本線掘削へ準備着々】JR東海、リニア南アルプストンネル山梨工区の現場公開

先進坑の最先端部で工事進ちょくなどを説明する有江喜一郎所長
JR東海は23日、2027年の東京(品川)~名古屋間の開業を目指し建設中のリニア中央新幹線のうち、最難関といわれる「南アルプストンネル」工事現場を報道機関に公開した。トンネル坑内が公開されたのは、リニア全線を通じて初めて。

 この日公開されたのは、大成建設・佐藤工業・錢高組JVが施工する「山梨工区」の掘削現場。16年10月に早川非常口(山梨県早川町)の掘削工事に着手。現在は斜坑から先進坑の掘削へと進んだところで、本年度内には本線のトンネル工事に着手する見通しだ。

山梨工区では、非常口から先進坑までの斜坑約2・5キロの掘削を6月末に終え、現在は斜坑から先進坑(高さ約6メートル、幅約7メートル)を約90メートル掘り進んだ段階。

 23日は、本線と並行する先進坑の最前線が公開された。公開地点は甲府市に設置予定の「山梨県駅」(仮称)の西約30キロの位置で、土かぶりは約750メートル。本坑の掘削に先立ち土質の調査なども行っている。

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