日本建設業連合会(日建連)が女子小中学生と保護者を対象に行った17年の「けんせつ小町活躍現場見学会」が27日、全日程を終えた。
会員企業が工事を行っている全国15カ所の現場で開き、子ども217人、保護者167人の計384人が参加。「けんせつ小町」の愛称で呼んでいる会員企業の女性職員らが参加者を引率したり、建設の仕事に親しんでもらえる企画を提供したりした。
今年で3回目、過去最多となる会員企業15社の現場で実施した。例年を上回る早さで参加者募集を終えた現場が多く、日建連の担当者は「夏のイベントとして定着してきた。建設の仕事や現場の人気の高さがうかがえた」と手応えを話す。初参加が多い中、3年連続参加の親子もいた。
現場では作業を見学した上で、鉄筋の結束やタイル張りなどを行ってもらった。竣工後に見えなくなる部分に名前や絵を書いてもらうなど、施主と協力して企画を立案した現場が少なくなかった。
バーチャルリアリティー機器を使った安全教育の体験イベントを行った現場もあり、働きやすさだけでなく就労者の安全も追求する姿勢をアピール。9現場は女性職員らで組織する「けんせつ小町工事チーム」が見学会を主導し、ある女性職員は「一緒に働いてくれるとうれしいと思って頑張った」という。
参加した小学生は「お姉さんがかっこよかった」と興奮した様子でコメントした。
保護者の一人は「ものづくりが好きな娘のために応募した。将来を考えるきっかけになれば」と参加の動機を説明。別の保護者は「女性がこんなにたくさん働いているとは思わなかった」と話した。
東京都内の建築工事現場で行われた見学会には、石井啓一国土交通相が視察に訪れた。国交相の参加は初。石井国交相は親子に建設業の魅力をPRし、会員企業の職員をねぎらった。
0 comments :
コメントを投稿