2017年8月4日金曜日

【4施設の併設提案】政府有識者会議、IR実施法案整備へ報告書

シンガポールにあるガーデンズ・バイ・ザ・ベイと
背後にあるIR施設「マリーナベイ・サンズ」
カジノを含む統合型リゾート(IR)施設の整備に関する制度設計の大枠を検討してきた政府の有識者会議(議長・山内弘隆一橋大大学院教授)は1日、安倍晋三首相にIR施設の整備要件の提案などをまとめた報告書を提出した。

 IRを構成する個別施設として、カジノ施設に加え、▽国際会議・展示場などのMICE(国際的イベント)関連施設▽劇場・博物館などのレクリエーション施設▽訪日外国人旅行者に国内旅行を提案する施設▽ホテルなどの宿泊施設-の4施設の併設を義務付けることを提案した。

 カジノ施設の設置要件では、IR施設1カ所に設置できるカジノ施設の数を1カ所に限定。通路や飲食スペースなどを除いたゲーム専用フロアの床面積の上限を1・5万平方メートルとしているシンガポールの事例を参考に、カジノ施設の設置面積に上限を設ける規制の導入も求めた。

 政府は17~29日に9都市(東京、大阪、広島、福岡、仙台、高松、札幌、名古屋、富山)で今回の報告書の内容に関する説明・公聴会を開く。そこで出た意見などを踏まえ、今秋の臨時国会に提出するIR施設の整備要件などを盛り込んだIR実施法案の内容を詰める。

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