大学生や専門学校生、高校生らが実際の工事現場を体験する兵庫県建設業協会(川嶋実会長)の「建設サマーセミナー」が、兵庫県姫路市で開かれている。
建設業の将来を担う若者にものづくりの大切さを理解してもらおうと毎年開催、県西部地区では20回目となる。厳しい暑さのなか、参加した学生は真剣なまなざしで作業に取り組んでいる。
実習場所は、マリモ(広島市西区)が北条口で建設を進めている「ポレスター姫路ザ・レジデンス新築工事」(RC造15階建て延べ8366平方メートル、工期18年7月末)の現場。施工を担当する前川建設が学生を受け入れた。
実習には岡山理科大学、神戸芸術工科大学、修成建設専門学校、日本工科大学校、県立龍野北高校、県立東播工業高校、相生学院高校から女子学生3人を含む30人が参加している。
21日午前に開講式を行い、4班に分かれて実習を開始。日曜日を除く28日までの7日間行われる。学生らは鉄筋、型枠、造作、左官、仮設、電気、設備の7項目を受講する。
ひょうご建設産業若年者入職促進協議会の内藤康男代表は「今回は1年生が多数参加しており、意欲的な学生が多い。講習を通じて、学校や年齢が異なる班内でチームワークがしっかり育っている。施工技術だけでなくコミュニケーション力を養い、将来業界で人脈を築いてほしい」と語る。
参加した龍野北高校1年生の南都龍志さんは「左官工事の精密さについて改めて体感できた。将来の夢である設計業務に今回の体験を役立てたい」と話していた。
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