東京・豊島区は2020年度、池袋駅西口エリアにある区道「立教通り」の再整備に着手する。景観性に配慮し道路の環境負荷を低減する「環境モデル路線」として整備する予定だ。
20年度は支障移設工事と無電柱化工事を行う。設計は東電タウンプランニング。22年度以降に道路の拡幅工事は着手し、26年度の事業完了を見込む。工事の発注方式などは今後検討する。整備修景設計業務はランドスケープ・プラスが担当している。
立教通り(特別区道12-960号線)は池袋駅西口の池袋二又交番前交差点から山手通りを結ぶ約800メートルの区道。歩道の拡幅や無電柱化などが課題になっている。区は13年に、地元の町会や商店会らと共同で「立教通り整備推進協議会」を立ち上げ、具体的な整備内容を検討してきた。
協議会が昨年7月に公表した資料によると、立教通りを交通区分や歩行者交通量によって▽教育▽商業▽住宅-の3エリアに分けて整備を進める。住宅エリアの車道は相互通行区間として残し、教育エリアと商業エリアの車道は山手通りから池袋駅方面に向かう一方通行にする方針。車道部分を狭めることで誕生したスペースを活用し、歩道の拡幅や沿道の緑化などを推進する。
道路には保水性能を持たせ、下水道負荷の軽減や舗装面の温度上昇の抑制につなげる。晴天時には雨水貯留槽の蒸散効果で気温の低下を促進し、快適な歩行空間を創出する。
区は区道の無電柱化を推進する方針。月内にも無電柱化の目標や施策などをまとめた「豊島区無電柱化推進計画」を策定する。20年度は、巣鴨地蔵通りの無電柱化も並行して進める。
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