JR東日本は3日、山形新幹線の福島駅(福島市)で上りアプローチ線の新設工事に着手すると発表した。
在来線(奥羽本線)と新幹線上りホームを結ぶ1300メートルを新設。高架区間が540メートル、地平区間は760メートル。高架は橋梁、盛り土工事、地平は切り土、路盤新設の工事を行う。軌道敷設と、踏切、案内サインなど電気設備の改良も実施する。設計と施工者選定を進め、2026年度末の供用開始を目指す。
アプローチ線の新設は、輸送障害時のダイヤ復旧時間の短縮が狙い。現在は一つのアプローチ線を上下線が共用し、ホームの前後には平面で交差する区間がある。在来線に至る上下線それぞれのアプローチ線を整備することで、平面交差をなくし、上下線の同時発着が行えるようにする。
山形新幹線には新型のE8系車両を投入し、24年春から営業運転を始める。新幹線区間の営業最高速度は時速300キロ(現行275キロ)に引き上げる計画で、アプローチ線を新設し、ダイヤに影響する平面交差をなくし、輸送品質を高めるという。
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