2020年3月16日月曜日

【アイルランド出身の建築家で初】プリツカー賞、イボンヌ・ファレル氏とシェリー・マクナマラ氏に

プリツカー賞を受賞したファレル氏(㊧)とマクナマラ氏
(写真撮影:アリス・クランシー)
アイルランドの建築家であるイボンヌ・ファレル、シェリー・マクナマラの両氏が「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー賞を受賞した。3日に米ハイアット財団が発表した。アイルランド出身の建築家が同賞を受賞したのは初めて。審査団は「建築へのアプローチ方法や環境に対する責任ある態度」と両氏の建築スタイルを高く評価した。

 ファレル、マクナマラの両氏はアイルランドのダブリン大学で建築を学び、1976年に卒業。78年に5人の建築家で組織する「グラフトン・アーキテクツ」を設立し、数々の建築作品を生み出してきた。

 代表作に「North King Street Housing」(ダブリン、2000年完成)や「ユニバーシティー・カレッジ・ダブリン」(02年)など。ペルーの「ユニバーシティ・キャンパス・UTEC・リマ」(リマ、15年)で英国王立建築家協会(RIBA)の「RIBA国際賞」を受賞した。

 プリツカー賞の受賞に対し、ファレル氏は「建築に対する自分の信念が支持された。この名誉を感謝する」、マクナマラ氏も「仕事の成果に対し、与えられたことを非常にうれしく思う」とコメントしている。

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