2020年3月5日木曜日

【市がPFI含め事業手法を検討】久留米競輪場施設再編、20年度に事業手法調査

福岡県久留米市は、老朽化などが課題となっている久留米競輪場(野中町)の施設再編に向けた事業手法の検討に着手する。

 2020年度当初予算案に施設最適化に向けた検討業務(施設改修検討業務)の委託料として484万7000円を新規計上した。予算が可決されればコンサルタントに業務委託し、PFIを含めた効率的・効果的な事業手法の調査・検討を行う。

 施設最適化に向けた検討業務では、現施設が老朽化し入場者数の減少に伴い規模が過大になっていることなどを踏まえ、施設再編を行う場合に望ましいPPPやPFIなどの事業手法を調査・検討する。

 施設整備の範囲や事業スケジュール、概算事業費なども20年度の調査の過程でおおむね固まってくる見込み。調査業務の委託先の選定方法は公募型プロポーザルなどを今後検討する。

 久留米競輪場が管理する敷地は駐車場用地として借地している民有地を含め約14・9ヘクタール。約60棟、総延べ約2万8000平方メートルの建物を管理しているが、主要な建物の約6割が昭和40年代に供用し、施設や設備の著しい老朽化が課題となっている。

 市が17年度にまとめた久留米競輪中期運営計画(17~26年度)によると「自転車を核とした市民に親しまれるエリアの形成」を目指し、施設の最適化・リニューアルに加え、憩いのスペースや多目的スペースを設置。競輪場が立地する正源氏公園(約35ヘクタール)エリア全体の位置付けを踏まえ、競輪場周辺エリア(約22ヘクタール)の整備に向けた具体的な方策などを示すため、施設最適化に向けた検討を行うとしていた。

 16年度に委託した中期運営計画策定支援業務は松田平田設計が担当。19年度は競輪事業収益向上基本構想策定業務を日本トーターに委託している。

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