2020年3月17日火曜日

【施工は東亜建設工業とピーエス三菱】泉陽興業、MM21地区ロープウエー(横浜市)整備に着手

 遊園地の企画や建設、経営などを手掛ける泉陽興業(大阪市浪速区、山田勇作社長)は、横浜市西区のみなとみらい(MM)21地区に整備するロープウエー「YOKOHAMA AIR CABIN(仮称)」の建設工事に着手した。

 設計・監理は山下設計、施工は支柱などの海上工事を東亜建設工業、2カ所の駅舎工事をピーエス三菱が施工する。ルートはJR京浜東北根岸線の桜木町駅東口駅前広場と新港ふ頭の運河パークを結ぶ延長約630メートル。2021年3月末の完成を予定する。完成すれば国内初の常設都市型ロープウエーになるという。

 YOKOHAMA AIR CABINは横浜市が17年10月に公募した「まちを楽しむ多彩な交通の充実」で採用された提案の一つ。横浜都心臨海部に新たな交通ネットワークを形成するとともに、移動自体を楽しむことと新たな景観づくりを目指す。同社と市は19年12月にロープウエー建設事業の実施協定を締結している。

 計画によると、桜木町駅東口駅前広場から新港ふ頭の運河パークまでのルートは汽車道沿いの海上で、停留所は桜木町駅前(S造2階建て、ピロティ形式)と運河パーク(S造2階建て)の2カ所。支柱は地上2基(高さ約10メートル)と海上3基(高さ約40メートル)。ゴンドラは乗車定員8人で36基(全基車いす対応)構成を計画している。営業時間と料金などは未定。

 周辺景観や夜間照明などに配慮したデザインコンセプトは、周辺施設との調和を重視しながら横浜の都市文化を継承した夜間景観の創出を目指すとしている。照明計画は世界的な照明デザイナー・石井幹子さんが監修する。

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