国土交通省関東地方整備局が群馬県長野原町に建設していた「八ツ場ダム」が31日に完成する。
建設構想の浮上から70年余り。約5320億円を投じて整備した新しい首都圏の水がめは、利根川下流に位置する地域の治水や利水に活用される。
八ツ場ダムは利根川水系吾妻川の中流に位置する重力式コンクリートダムで、堤高116メートル、堤頂長290・8メートル。貯水池の総貯水容量は1億0750万立方メートルに達する。最大発電容量は1万1700キロワットを計画する。
清水建設・鉄建建設・IHIインフラシステム異工種JVの施工で2015年2月に本体建設工事を開始。19年6月に堤体のコンクリート打設が完了し、同10月から試験湛水に入り堤体や貯水池周辺の安全を確認していた。
国土交通省は運用開始に当たって竣工式を開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染防止対策として延期する。
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