2020年3月16日月曜日

【ジンベエザメ展示施設整備は「説明不足」】茨城県議会防災環境産業委、20年度予算案を否決

茨城県議会の防災環境産業委員会は12日、県の2020年度予算案を全会一致で否決した。アクアワールド大洗水族館(大洗町)で計画するジンベエザメ展示施設の整備に対し、同委員会で「説明不足」との指摘が相次ぎ、与党いばらき自民党を含めた全会派が反対に回った。

 18日に開催予定の県議会予算特別委員会に、展示施設整備の関連経費を削除した修正予算案が議員提案で提出される見込みだ。

 県は昨年11月、アクアワールド大洗水族館に新館を建設し、目玉としてジンベエザメの展示実現を目指すと発表した。事業予定地は水族館南側の駐車場約3万3000平方メートル。ジンベエザメを展示するため、国内最大級の巨大水槽(約8000トン)を備えた新館と立体駐車場を建設する計画で、総事業費は約130億円を見込んでいた。

 新館は延べ床面積6700平方メートル程度を想定。20年度からは設計作業に入る予定で、関連事業費として3億47百万円を計上していた。当初のスケジュールでは、20年度に設計を完了し21~22年度に地盤改良と本体工事を実施。同年度末までに完成させる予定だった。

 今後の対応について事業を担当する県県民生活環境部生活文化課は、予算特別委に提出される修正案を見て決めたいとしている。

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