日本建築士会連合会(士会連合会、三井所清典会長)は23日、2019年10月の火災で焼失した首里城(那覇市)の再建に向けた提言を発表した。
200~300年先にも残る建物にするため、実効性のある防火設備の導入を提案。延焼防止のための加工や防火シャッターなどの設置も求めた。材料には耐久性の高い国産木材の活用が重要とした。
提言は▽防災▽木材調達▽職人手配-の三つが柱。火災の早期発見と対応のため、煙・炎感知器やスプリンクラー、屋内消火栓を分かりやすい場所に設置するよう提案した。正殿の2階や3階の床を防火仕様にすることで延焼防止を図ることや、消防署への自動通報装置の必要性も訴えた。
前回の再建では福井県から呼び寄せた職人だけでなく、沖縄県の職人も作業に加わった。地元に伝わる特殊構法があるのに加え、長期的なメンテナンスには人材育成が不可欠となる。今回も本州と地元の職人が組んで作業に当たるよう強調。賃金も仕事内容に見合った形態に変えるよう訴えた。
0 comments :
コメントを投稿