2020年3月27日金曜日

【県らと官民探究会設立】モンテディオ山形、新スタジアム整備へ詳細計画議論

サッカーJリーグ・モンテディオ山形の新ホームスタジアム整備を担う共同出資会社「新スタジアム推進事業」(山形市、寒河江浩二社長)は、官民で整備計画の詳細を話し合う「山形スタジアム探究会」を設立する。山形県の参加が決まっているほか、27日から新スタジアムの立地を目指す県内市町村に参加を呼び掛ける。時期は未定だが、議論の結果を踏まえ整備事業者の公募手続きを始める予定だ。

 共同出資会社の事務を受託しているモンテディオ山形の担当者によると、山形スタジアム探求会は自治体や地元企業など官民の関係者で構成。今後、定期的に集まり、合弁会社が昨年3月に策定した基本計画をベースに建設地や施設規模、建設費などを話し合う。整備事業者の公募手続きに向けた準備も進める。議論の結果をまとめる時期は未定。

 基本計画によると、新スタジアム整備は官民連携で実施。事業費約72・5億~113億円を投じ、最大1・5万~2万人程度を収容するサッカー専用スタジアムを整備する。客席すべてを覆う屋根を設ける。建設地は明記しておらず複数の交通アクセス手段があることを条件とする。2019年度中に市町村や民間企業などを対象に整備事業者の公募手続きを始めるとしていた。

 共同出資会社は山形スタジアム探究会による詳細計画の議論開始に伴い、整備事業者の公募手続きを20年度以降に延期。供用開始時期については、引き続き整備基本計画で明記していた25年を目指す。

 基本計画によると、山形県天童市にある現在のホームスタジアム「NDソフトスタジアム山形」は老朽化や客席を覆う屋根の未設置、陸上競技場との併設に伴う臨場感の不足などが課題になっている。

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